昨年3月の東日本大震災の際,市が各保育園の情報を把握するのに時間がかかり,災害時の情報収集・発信体制の必要性が明らかになりました。今後,基幹型保育所が中心となり,正確かつ迅速な情報収集と発信の仕組みを構築していくため,平成24年5月31日に市内全保育所を対象とした災害時対応訓練を行いました。
訓練では,交通機関の不通を想定し,各保育所の担当者が基幹型保育所(※)に徒歩等で集まり,各園の子どもの状況や職員,施設の状況を報告しました。それを基幹型保育所でとりまとめ,市の保育課に集約し情報を一元的に把握しました。また,電話が不通になっても連絡が取れるよう,無線通信機による通信訓練を行いました。市内一部エリアでは通信が取りづらく,市役所に通信アンテナを設置し改善を図っています。
当日は,保育で忙しい中,全保育所の参加をいただき,改善点や反省点などたくさんの意見もいただきました。今回の訓練を活かし,今後も災害時の体制確立に向けて取組んでまいります。
(※)基幹型保育所とは,国分寺市を3つのエリアに分け,各エリアにおいて中心的な役割を担う3つの保育所のことです。昨年策定された『保育サービスの整備・運営及び提供体制に関する全体計画』において,基幹型保育所システムを導入することとしています。